2015-08-29
もっと ボタンを楽しもう。
普段、何げなく着ている洋服に付いているボタン。
ボタンを意識して見たことはありますか?
もしかしたらそのお洋服、ちょっと違うボタンに付け替えただけで
特別な日に着たくなるような、もっと素敵で魅力溢れる一着になるかもしれませんよ。
そもそもボタンは、人が洋服を着るようになった時、単に布の開閉を目的として作られたと考えられます。
その当時はおそらく、木や骨、貝など、自然素材のものだったと思われます。
14−16世紀、ルネサンスの辺りから、ボタンに装飾を施すようになっていきました。
金銀、べっ甲、珊瑚、琥珀、革、ガラス、モザイク等、様々な素材と技法が広がり
装飾品としてのボタンを楽しむようになりました。
当時、高価なボタン装飾を施すことが出来るのは、地位の表れであり、限られた階層の男性が楽しめるものでした。
その後、地位のある女性の洋服にもボタンは使われるようになり、召使いが着せていたことから
現在もボタンの付け位置が、男性・女性と逆になったという説もあります。
面白いですね。
この当時のボタンは、複雑かつ繊細な職人技で作られており、まるで「宝石」のようなものも多く
現在の技術では再現の難しい逸品もあります。
例えば、肖像画が描かれていたり、彫りを施した象牙や、ミクロモザイクなど、美しく見ているだけで楽しめます。
ミタケボタンでは、ビンテージボタン・アンティークボタンも揃えておりますので、是非一度ご覧ください。
さて次回は、私たちが普段着ている洋服に付いているボタンについて、少し考えていきましょう。